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                                      2016..8月更新

こんなとき、どうする?
(例)夜中から嘔吐が続く。朝になったら吐くものもなく胃液のみ。お茶は少しずつ飲める。

水分は摂れている状態ですが、脱水を防ぐために経口補水液での水分を勧めましょう。
また吐き続けそうな状態が続く、なかなか顔色が元ら戻らないようならば吐き気止めを使用しましょう。

(例)朝1回だけ嘔吐。その後はバナナ1本食べられた。発熱があり38℃。水様便。

嘔吐は治まっていて、バナナも食べられるので吐き気止めの必要はありません。
しかも下痢をしている状態なので、ナウゼリン坐剤を使ったら更に粘膜を刺激して下痢を誘う恐れがあります。
強いて使うならば解熱剤の内服薬にとどめるべきでしょう。

(例)朝から何回も吐き続けている。お茶を一口飲んでも吐きそうになる。38.5℃の発熱。下痢なし。

吐き気止め坐薬を使用すべき状態です。まず坐薬を使用し1時間後頃から効果が出てくるので、その頃から少量
ずつの経口補水液を与え、吐き気止め坐剤を使用して最低1時間は間隔をあけて解熱剤の坐剤を使用しましょう。

 経口補水液の与え方
スプーン1杯の経口補水液を5分間隔でチビチビと与えます。(スプーン1杯の量であれば、胃が痙縮していても吐け
ない量です)
その量を吐かなくなったら少しずつ飲ませる量を増やしてみます。

この作業を根気よく12時間続ければ、病院で点滴を受けた状態と同じくらいに回復します。
コツはとにかく焦らずに少しずつチビチビと!!